![]() 4本の注射に歯を食いしばって 耐える末っ子 | ![]() 子供たちは毎朝このクラシックな スタイルのボンネットバスに乗り込む | ![]() 8年生の次男が通う中学校。 どの学校も縦よりも横に広がっている |
| 公立学校は授業料もスクールバスもすべてタダ
子供たちの転入手続きのために地元の公立学校を巡った。16歳の長女と14歳の長男は9〜12年生の通う高校に、12歳の次男は7〜8年生の通う中学校に、そして9歳の末っ子は小学校に通うことになった。 授業料も通学スクールバスもすべて無料。さすがアメリカ。小学生はとくに選択科目はないので編入手続きはいたって簡単。ただ、指定予防接種を受けなければ転入できないというので、指示に従いまずは保健所へ。このあたりの厳格さが、何でもあいまいに過ごせたサモアと異なる。4種類の予防接種のうちポリオや3種混合などは日本で接種済みだが、証明書がないのですべて接種することに。 中学と高校では選択科目の決断に苦労した。たとえば数学は必須教科だが、8年生だからといって全員が同じコースを受講するわけではなく、いくつかあるコースのなかから個人の能力に適合したレベル、内容を選ばなければならない。ところが、今まで通っていたサモアの学校での学習内容や、日本の教育レベルとの格差がどの程度なのかが把握できないので、決めるに決められない。 最初の1、2週間以内なら、スケジュール変更が可能だというので、カウンセラーの助言に従って選択科目を決定。次男の場合、年齢的には7年生だが、サモアですでに7年生を終了し、さらに8年生を1学期終えているので8年生に編入することに。そのなかでもこと数学に関しては、アメリカのレベルが極端に高いことはないだろうと推測し、一番ハイレベルのコースを選択。このコースは高校で通常9年生が受講するコースとまったく同じなので、高校の単位として認められるらしい。 定員オーバーで科目の選択に四苦八苦 中学よりも選択科目の多様な高校では、スケジュールを組むのが一段と困難だった。加えて時間帯と空席との関係で、希望する教科が選択できなかったり、必須科目でさえ満席だったりで、何度もカウンセラーと3者面談し、コンピュータのスクリーンを睨めながら、四苦八苦。今年度は予定よりも60名ほど生徒が多いことがつい最近判明したため、満席のクラスが続出することになってしまったらしい。 苦難の末なんとかスケジュールが決まった。ジュニア(11年生)に編入にすることになった長女は、英語、化学、アメリカ史、コンピュータ、インテリアデザイン、美術の6教科を、長男はフレッシュマン(9年生)で、数学、英語、生物、社会、コンピュータ、スペイン語の6教科を取ることに。 そして、いよいよ初登校日。小学校の始業は8時40分だが、中学は7時50分、高校は7時40分とけっこう早い。どちらも車なら10分もかからない距離だが、中学、高校用のスクールバスは7時少々回った頃にやってくるので、起床は6時半。7時ちょうどにまずは末っ子を除く3人が近所のスクールバス専用バス停に向かった。 「わざわざついてこなくても大丈夫」と、子供たちは、親につきまとわれたくない様子だったが、初日くらいは間違いなくバスに乗るところを確かめたいので、いっしょにバス停まで出かけた。すでに数人の生徒がベンチに腰掛けていた。5分ほど待った頃、派手な黄色に黒のストライプの入った超ロングボディのボンネットバスがやってきた。 慣れた足取りでバスに乗り込む生徒の列の最後尾に並んだ長女、長男、次男の3人は、緊張に顔を強ばらせながら、バスに乗り込んだ。 |