ケンカの仲裁に現われた警察。 ケンカを売ってみんなにスケートパーク を追い出された子供が警察に連絡。 小学生のケンカを警察が仲裁するという アメリカにしてはまれに見るほど平和な町 | 華麗に技を決めるスケートボーダー | オープン初日のスケートパーク |
ダウンタウンでスケボー禁止運動
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85年作品)でマイケル・J・フォックスが華麗に操るスケボー(スケートボード)も、インラインスケート同様青少年には人気が高い。男子中高生でスケボーもインラインスケートもできないと、ちょっと肩身が狭いと感じるほど。我が家の場合、末っ子は完全にスケート派だが、長男はスケボー派。年子の次男も完全なスケボー派で、ほぼ毎日練習は欠かせない。 スケボーに乗ったまま蹴るようにジャンプしながらくるっとボードを浮かせたり回転させたりといった練習を繰り返し、何度かに1度成功すると自慢げな笑みを浮かべ、自己満足に浸っている。そして、週に1度はボンドでボードを強化したり、タイヤを外してベアリングを調べたり……と、手入れに余念がない。 ランプ(スケートボードやインラインスケート、自転車などでいろいろな技を見せるためのU字になったコース)やジャンプする障害物、斜めに乗ってスライドするガードレールなどの揃ったスケートパークが街の公園にできるらしいと、子供たちが興奮する噂をかなり以前から耳にしていた。真偽のほどは定かでなかったが、工事も始まり、どうやら間もなく完成するらしいとの情報を入手。息子たちの期待は膨らんだ。 ダウンタウンでは歩道でスケボーを乗り回す中高生に対する苦情もケッコウあるらしく、そういったスケートボーダーを公園に閉じ込めようという思惑があるようだ。次男は先日、ダウンタウンで友達とスケボーをしていた際、「スケートパークができたらダウンタウンの歩道ではスケボーをしません」という誓約書への署名を頼まれ、渋々サインしたらしい。 待望のスケートパークオープン 先週の金曜日、午後3時に高校から帰宅した長男と次男が、声を揃えるようにしてせがんだ。 「スケートパークが今日オープンしたんだって。今から連れてって」 待ち望んだスケートパークがオープンしたとあって、1日も待てないらしい。結局4時帰宅の末っ子を待ってスケートパークに出かけることに。 初日とあってパークはすごく混雑していた。入場はもちろん無料。親に送られてやってくる小中学生もいれば、自家用車を運転してくる高校生もいたりで駐車場は満杯。利用者はほぼ100パーセント男子で、自転車、インラインスケート、もしくはスケボーで急な坂を滑り降りたり、障害物をジャンプしたり……と、それぞれが幻の観衆を魅了しようと張り切っていた。 普段かなりスケボーがうまいようなことを口にする長男も次男も、ウルトラC級の技を連続する上級者が入り混じるパーク内ではカッコつけるチャンスもまるでなし。ヘルメット、肘あて、膝あてで完全防備の初心者もためらうことなく滑走。転んだり坂を上り切れなかったりする小学生に高校生が手を差し伸べたり、小学生のケンカを高校生が仲裁したりという、ちょっと微笑ましいヒトコマも。 スケートパークでのひとときが至極楽しかったらしい末っ子に拝み倒され、翌日も家族で出かけた。休日なので午前からフェンス越しに息子のパフォーマンスを見守る親の姿もチラホラ。前日と同じ顔ぶれもあり、息子たちも顔見知りを何人も見つけた。 それにしても親としての不安は事故。「昨日腕を複雑骨折して皮膚から折れた骨が飛び出しちゃった子がいるらしいよ」と、初日から不運に見舞われた話も長女から耳にした。かといって「危険だから」と何もかも禁止してひ弱な子供にしたくもない。親としてそのバランスをどう保つかがケッコウ難しい。 |